施工管理職の業務

施工管理職は、工事全体の進行管理を担当する重要なポジションです。現場での作業を直接行うのではなく、プロジェクト全体を統括する役割を担います。

具体的には、工程管理、品質管理、安全管理、原価管理の4大管理業務を通じて、プロジェクトを成功に導きます。工事のスケジュール作成、納期管理、品質チェック、安全対策の立案など、多岐にわたる業務を担当します。

また、顧客との打ち合わせや協力業者との調整も重要な業務です。建築会社、造園業者、設備業者など、多くの関係者と連携しながらプロジェクトを進めていきます。コミュニケーション能力や問題解決能力が求められる職種です。

施工管理職として経験を積むことで、より大規模なプロジェクトの管理や、現場監督、工事部長といった管理職へのキャリアアップが可能です。

舗装技術者・職人の業務

舗装技術者は、実際のブロック設置作業を行う現場のスペシャリストです。技術力と経験が直接的に問われる職種であり、舗装工事の品質を左右する重要な役割を担っています。

主な業務内容は以下の通りです：

1. 路床整備：施工の基礎となる地盤の準備を行います。既存の土を掘削し、適切な深さまで掘り下げた後、地盤を締め固めて平坦に調整します。この工程の精度が、完成後の品質を大きく左右します。

2. 路盤敷設：砕石を敷き詰めて基礎を作ります。一般的には粒度調整砕石を使用し、10～15cm程度の厚さに敷設します。路盤材を均一に敷き詰めた後、転圧機械で十分に締め固める技術が必要です。

3. 敷砂施工：路盤の上に敷砂層を設けます。厚さ3～5cm程度の細かい砂を均一に敷き詰め、平滑に整地します。水平精度を保つ技術が求められます。

4. ブロック設置：デザインパターンに従って、ブロックを一つずつ丁寧に配置していきます。ブロック間の目地幅を均一に保ち、水糸を使用して通りを確認しながら施工します。端部や曲線部では、ブロックをカットして形状を調整する技術も必要です。

5. 目地砂充填・仕上げ：ブロックの設置が完了したら、目地部分に細かい砂を充填します。ブロック表面全体に砂を撒き、ホウキで掃きながら目地に砂を入れ込み、最後にプレートコンパクターで全体を締め固めて仕上げます。

経験を積むことで、より複雑なデザインパターンの施工や、大型プロジェクトへの参加、後進の指導を担当するベテラン職人へとステップアップしていくことができます。

デザイン・設計職の業務

デザイン・設計職は、舗装のパターンや色彩計画を立案する創造的な仕事です。顧客の要望を聞き取り、周辺環境との調和を考慮しながら、美しく機能的な舗装デザインを提案します。

CADソフトを使用した図面作成や、3Dシミュレーションによる完成イメージの提示なども行います。デザイン力だけでなく、施工の実務知識も必要とされる職種です。